News Release 「AIとロボットによる監査支援システムの開発で業務提携」

【News Release】
AIとロボットによる監査支援システムの開発で業務提携

ZECOOパートナーズ株式会社
仰星監査法人

仰星監査法人(本部:東京都千代田区、理事長:南成人)と、ZECOO パートナーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:岩田悦之。以下、「ZECOO」という。)は、AIとロボットを活用した監査支援システムの開発に関し、業務提携を行うことに合意しました。それを受けて、ZECOO が開発・販売している財務分析システム Laplace®上で稼動する「AI 技術を活用した不正検知システム」の開発を仰星監査法人が始めました。

会計不正に対応する監査法人への期待が高まる中、監査業界には、監査手法のイノベーションが求められています。その際に活用する技術として、AI やロボットが有力視されています。
仰星監査法人は、こうした状況の中、監査手法のイノベーションを積極的に進めていくため、RPA や不正検査、AI が実装されているマーケティングオートメーションなどの知見を持ったメンバーで構成されるプロジェクトチーム「IT 監査-PJ」を 2017 年 7 月に立ち上げました。一方、ZECOO は、統計的な業績予測に基づく将来会計を拠り所とした企業価値評価を得意としており、その手法をシステム化した財務分析システム Laplace®を開発・販売してきました。

今回の提携で、仰星監査法人が持つ監査及びシステムの知見と、ZECOO が持つ統計的財務分析手法及び Laplace®とを連携させることを通じて、監査用 AI・ロボティクスの研究・開発を進めてまいります。

その第一弾として、統計的アプローチを用いた不正検知システムの開発を開始いたしました。本不正検知システムでは、不正会計予測研究という学術理論の成果を活用することで、不正リスクを定量化して示すことができます。これによって仰星監査法人では、個々の監査現場としては不正検知の精度を高められる一方、法人全体としては不正リスク指標のモニタリングが可能となります。また、ZECOO は、Laplace®をベースにそのシステム開発を支援していきます。

本不正検知システムは 2019 年度の会計監査から順次、導入していくことを予定しております。また、将来的には他の監査法人に提供できることも視野に入れ、国内監査業界の発展に努めてまいります。

■ 仰星監査法人について
1990年9月設立。国内8位の準大手監査法人。拠点は、東京、大阪、名古屋、北陸、福岡、札幌。金融商品取引法監査や会社法監査をはじめとした監査業務を主たる業務としている。この他、株式上場、内部統制構築支援などのコンサルティング業務や、企業組織再編支援、財務デューデリジェンス、バリュエーション(評価)、企業再生などのアドバイザリー業務などのサービスも提供している。世界各国の独立した会計事務所及びコンサルティングファームによって構成される世界 9 位の Nexia International に加盟し、高品質なサービスを提供できる体制を整えている。

■ ZECOOパートナーズ株式会社について
2005年2月設立。グローバルスタンダードに適合した合理的な将来予測から導く企業価値評価を専門とした財務コンサルティングファーム。金融ビッグバン以降、グローバルスタンダードによる企業価値評価、予約権価値評価の手法が国内実務へ適用が進む中で、先進的な事例を多数手掛ける。2017 年にシステム開発事業を立ち上げ、旧来の「会計処理のIT 化」とは異なる新しい形の財務・会計と IT の融合を目指したソリューションを提供する。代表の公認会計士・岩田悦之は、全国でも数少ない統計検定 1 級の保持者である。